現象数理学:冬の学校「数理の目で世界を観る」
―最先端の話題より―

科学研究費補助金基盤研究(S)「非線形非平衡反応拡散系理論の確立」(代表者:三村昌泰)の教育研究活動の一環として,これから現象数理学の研究を始めようとする学生の方々に向けた,入門的内容を主とした冬の学校を以下の要領で開催する予定ですので,ご案内申し上げます.当代一流の研究者が「現象と数理モデル」についてゆっくりと語ります.参加費は無料ですが,参加登録が必要となります.

受講者はM1の学生を中心にプラスマイナス2年ぐらいを想定しております(それ以外の方の参加ももちろん歓迎致します).興味を持ちそうな学生に,是非お知らせいただき,参加を勧めていただければ幸いです.

日程・場所

都合により,7日のみ別会場となっておりますのでご注意下さい.

予定されている講師の方々

1/7(水)

10:30 - 16:50

 

 

中垣俊之(北海道大学),「真性粘菌の不思議」
(2008年イグノーベル賞受賞)

プロフィール:
北大薬学部卒、製薬会社、通信制高校非常勤講師、理研をへて北大電子科学研究所准教授。学術博士(名古屋大学)。ゆるく申しまして、「生命体の情報処理」を研究しております。

アブストラクト:
単細胞生物の行動に現れる賢さについて、二つの点についてお話します。一つ目は、どれほど賢いのか、について実験的な評価をしたので、その二三の結果について。二番目には、賢さのしくみ、この場合どのような計算方法で問題を解いているのか、について。

元々、生物実験を主体に研究を進めてきましたが、物理や数学の共同研究者と出会って大きく方向がかわりました。数理モデリングの威力に感激しながら進めて来たこれまで体験をお話します。

1/8(木)

10:30 - 16:50

 

 

西成活裕(東京大学),「渋滞学入門」

プロフィール:
東京大学大学院工学系研究科博士課程終了、博士(工学)。山形大学、龍谷大学、ケルン大学理論物理学研究所(ドイツ)を経て現在、東京大学大学院工学系研究科准教授。専門は非線形数理科学で、最近は「渋滞学」を提唱。

アブストラクト:
「渋滞」という言葉で何を連想するでしょうか。実は車だけが渋滞するわけではありません。人も渋滞しますが、実はアリも混んでくると遅くなります。またケータイがつながりにくいとか、工場で在庫がたまるのも渋滞です。また我々の体の中にも渋滞があり、様々な病気と関係しています。この渋滞現象を広く考える学問を私は渋滞学と名づけました。講演ではこういった具体例を通して、渋滞を解析する最新の数理科学を映像を交えてわかりやすく紹介します。

 

1/9(金)

10:30 - 16:50

 

 

西森 拓(広島大学),「アリ集団の行動学」

プロフィール:
東京工業大学理工学研究科博士課程修了 理学博士 
京都大,茨城大,大阪府立大を経て広島大学大学院理学研究科教授

専門は非線形のダイナミクス。ここ10年ほどは砂丘の運動やアリの行動の数理模型にはまっていますが,最近はゆらぎや無駄の意義にも興味をもっています。

アブストラクト:
アリは個々の構造や行動は非常に単純のように見えますが,個体間の情報交換やコロニー内での利他的行動を通して,あたかも人間社会のように役割分担や共同作業を行い,コロニー(巣を共有する群れ)としては複雑で高度な行動を行っています。

今回の講演では,簡単な数理模型を通して,アリの集団的な採餌行動を考えてみます。具体的には,巣と餌場を往復するための経路の形状や,集団を形成するアリ一匹一匹の特性のちがいが採餌の効率にどのようにかかわってるかを考えます。また,これらのアリの話が,より一般的な群れの話に関連する可能性について議論する予定。最後の部分については,まだ十分な結論には至っておらず,できれば参加者も巻き込んでいろいろ考えていきたいと思っています。

 

参加申込方法

winter_school[at]math.meiji.ac.jp

([at]は@で置き換えて下さい)宛にメールにて申し込み下さい. その際,メールの題名を

「冬の学校:参加申込み」

とし,本文には以下の情報をご記入下さい.
  • 氏 名:
  • 所 属:
  • 学年等:
  • 参加日程(参加される日を残して下さい):7日,8日,9日
受付後,送信アドレス宛にメール返信致します(返信に数日かかるかもしれませんがご容赦下さい).

メールを受信した順に定員80名を超えた時点で受付を停止致します.

締め切り日については特に設定されておりませんが、お早目にお申し込み下さい。

遠方から参加を希望する学生への旅費等補助について

まずは指導教員などに相談下さい.その上で,旅費等補助を希望する学生は,上記参加申し込みをした上で

gcoe[at]mics.meiji.ac.jp

([at] は@で置き換えて下さい)宛に別メールでお問い合わせ下さい

(!!参加申込とメールアドレスが異なります!!ご注意下さい.同様の情報を2度送信いただくことになりますが,事務処理を円滑に行うためですのでご協力下さい).

その際,メールの題名を必ず

「冬の学校:旅費等補助希望」

とし,本文には以下の情報をご記入下さい.
  • 氏 名:
  • 所 属:
  • 学年等:
  • 推薦者(指導教員など教員)の氏 名:
  • 推薦者(指導教員など教員)の所 属:
  • 推薦者(指導教員など教員)の連絡先:
追ってこちらから連絡いたします(申請用紙(Word形式)をメールにて送付致しま す.)

旅費等補助の申し込みは12月25日までにお願いします(明治大学の冬季休暇のため).12月25日を過ぎて申し込まれた場合,補助が受けられない可能性があります.旅費等補助を希望される学生は,特に(参加申込みも含め)早目の申込みをお願いいたします.

援助を受けた方については,冬の学校に出席した感想文A4一枚程度を後日提出いただく予定です.なお,補助金額には限度があるため,希望者全員に対して補助できるものではありません.こちらから推薦者の方に連絡させていただくことがあります.

問い合わせ先

現象数理学:冬の学校事務局:winter_school[at]math.meiji.ac.jp
([at] は @ で 置き換えて下さい)

現象数理学:冬の学校 組織委員

三村昌泰(明治大学),小林亮(広島大学), 上山大信(明治大学),若狭徹(早稲田大学)

リンク

明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」

明治大学先端数理科学インスティテュート

現象数理学:冬の学校は,科学研究費補助金基盤研究 (S)「非線形非平衡反応拡散系理論の確立」(代表者:三村昌泰),明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」による援助を受けております.


 

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